パドルの持ち方|握り方は1種類だけ覚えれば十分です
ピックルボールのパドルの持ち方を初心者向けに解説。コンチネンタルグリップの位置をグリップの面番号で正確に説明し、フォアとバックで持ち替えなくていい理由、握り方と握る強さの違い、家でできる確認方法までまとめました。
初心者が覚えるべき握り方は、コンチネンタルグリップの1種類だけです。 フォアとバックで持ち替える必要はありません。
テニスや卓球の経験があると「球種ごとに持ち替えるもの」と思いがちですが、ピックルボールではその時間がありません。1つの握りで全部打てるようにするほうが、結果的に速く上達します。
なぜ1種類でいいのか
理由はコートの狭さです。
ピックルボールのコートはテニスの約4分の1で、ネット際の攻防では相手との距離が3メートルほどしかありません。この距離では、飛んできた球を見てから握りを変える時間が物理的にないのです。
持ち替えようとすると判断が一拍遅れます。その一拍で返球が間に合わなくなる。だから最初から、持ち替えないで済む握りを選びます。
それがコンチネンタルグリップです。フォアハンドもバックハンドも、ボレーもディンクも、この1つで打てます。
握る位置は「面の番号」で決まる
パドルのグリップは、断面が八角形になっています。この8つの面には番号がついていて、握り方はこの番号で正確に言い表せます。
番号の数え方
パドルを地面に対して垂直に立て、グリップを真上から見ます。いちばん上を向いている面が「1」。そこから時計回りに2、3……と8まで数えます。
右利きの場合はこの数え方です。左利きは鏡写しになるので、反時計回りに数えて「8」がコンチネンタルにあたります。
コンチネンタルの位置
人差し指の付け根(ナックル)が「2」の面に乗っていれば、コンチネンタルです。
握り方の説明で「握手するように」「金づちを持つように」と言われるのは、この形になるからです。ただし言葉の印象には個人差があるので、迷ったら番号で確認するほうが確実です。
握り方が合っていないと、手首だけで面を調整することになって負担がかかります。まず持ち方を直すほうが、手首の痛み予防にもなりますよ。
他の握り方との違い
番号で見ると、握り方の違いは「ナックルがどの面に乗っているか」の差でしかありません。
| ナックルの位置 | 握り方の名前 | ピックルボールでは |
|---|---|---|
| 2 | コンチネンタル | 初心者はこれ一択 |
| 3 | イースタン | フォアは打ちやすいがバックが遅れる |
| 5 | ウェスタン | バックがほぼ打てない |
番号が大きくなるほど面が寝ていきます。イースタンとウェスタンは、テニスで強い回転をかけるための握りです。振り幅の小さいピックルボールでは利点が出にくく、持ち替えの必要が生まれる分だけ不利になります。
上級者が場面によって少し変えることはありますが、それは1種類を体で覚えたあとの話です。
「どこを持つか」と「どのくらい強く握るか」は別の話
ここが混同されやすいところです。
握り方は面の向きを決めるもの。握る強さはボールの勢いを吸収できるかを決めるもの。この2つは独立しています。
正しくコンチネンタルで握っていても、力いっぱい握っていれば強い球は返せません。逆に、緩く握っていても面の向きが違えば狙った方向に飛びません。
握る強さの目安は、守り方の記事で解説している「歯磨き粉のチューブを潰さない程度」です。持ち方は正しく、力は抜く。 この組み合わせが揃って初めて安定します。
よくある3つの失敗
グリップの端を余らせて握っている 手がグリップの真ん中あたりにあると、力が伝わらず面もぶれます。小指がグリップエンドにかかる位置まで下げてください。
人差し指を伸ばして面に添えている 卓球のクセです。安定するように感じますが、手首が固まって振れる範囲が狭くなります。
打つたびに握り直している 握りが決まっていない証拠です。構えの時点で完成させ、ラリー中は変えません。
家でできる確認
コートがなくても、握りは身につきます。
- パドルを垂直に立てて握り、ナックルが「2」の面に乗っているか目で確認する
- 握ったまま手首を左右に返し、面が素直に返るか見る
- 軽く握ってボールを面の上で弾ませ続ける
面の返りが悪いと感じたら、ナックルが3や4の側にずれている可能性があります。
より本格的な練習は練習メニューにまとめました。
まとめ
- 覚える握りはコンチネンタル1種類。フォアとバックで持ち替えない
- グリップの断面は八角形。真上の面が「1」で、時計回りに8まで
- 人差し指の付け根が「2」に乗ればコンチネンタル(左利きは「8」)
- 3はイースタン、5はウェスタン。番号が大きいほど面が寝てバックが遅れる
- 握り方(面の向き)と握る強さ(力加減)は別物。持ち方は正しく、力は抜く
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