🎾 ピックルボールノート
基礎知識

ピックルボールで体が痛いときは?初心者に多い3つの痛みと防ぎ方

ピックルボールを始めたばかりで肘・ふくらはぎ・足首が痛くなる理由と、その防ぎ方を解説。原因の多くは力みすぎと準備運動不足です。痛みが出たときの対処と、受診したほうがよいサインもまとめました。

始めたばかりの人が痛めやすいのは、肘・ふくらはぎ・足首の3か所です。原因の多くは、力みすぎと、準備運動なしでいきなり動くことにあります。

ピックルボールは体への負担が軽いスポーツです。それでも、狭いコートで急に止まる・切り返す動きが続くため、始めた直後ほど体が追いつきません。

痛みが出やすい場所と、防ぎ方を整理します。

始めたばかりの人が痛めやすい3か所

始めたばかりの人が痛めやすい3か所。肘の外側は打つ衝撃がくり返し腱にかかり強く握るほど出やすい。ふくらはぎは前の球を追って急に蹴り出す動きで痛め準備運動なしが危ない。足首と膝は横の切り返しでひねる・崩れることで痛め靴の影響が大きい

1. 肘の外側

ラケット競技でいちばん多い痛みです。ボールを打つ衝撃が、肘の外側の腱にくり返しかかって起こります。いわゆるテニス肘と同じ場所です。

パドルを強く握るほど、衝撃が手や腕で吸収されず肘に集まります。始めたばかりの人ほど強く握るので、痛みも出やすくなります。握る力を抜くコツは強い球の守り方にまとめました。

2. ふくらはぎとアキレス腱

いちばん重いケガにつながるのがここです。前に落ちた球を追いかけて急に蹴り出す動きが、ふくらはぎとアキレス腱に強い力をかけます。

アキレス腱の断裂は、競技人口が先に増えたアメリカで報告が続いています。危ないのは、体がまだ温まっていない序盤です。

3. 足首と膝

横への切り返しでひねる、後ろに下がってバランスを崩す、という場面で起こります。

靴の影響が大きい部分でもあります。ランニングシューズは前後の動きに合わせて作られているため、横方向の踏ん張りでは足首を支えきれません。シューズの選び方で理由を詳しく説明しています。

3か所とも「力みすぎ」でつながっている

痛む場所は違っても、入口は同じです。強く打とうとすると、握りが固くなり、足も踏ん張りすぎます。

ピックルボールは、強く打った人が勝つスポーツではありません。確実に返して前に詰めたほうが、点になります。力を抜いて打つほうが勝ちやすく、体も痛めにくい、という珍しい競技です。

ゆきた
ゆきた

「力を抜く」は手加減とは違います。最後に当たる瞬間だけ支えて、それ以外はゆるめておく、という感覚です。

始める前の5分でほとんど防げる

準備運動は、止まったまま伸ばすより、動かしながら伸ばすほうがこの競技には合っています。次の順番で5分とってください。

  1. その場で足踏み、または軽く歩いて体を温める(2〜3分)
  2. 足首を回す、かかとの上げ下げ、肩と手首を大きく回す
  3. 最初の数分は、山なりの軽いラリーから始める

3つ目を飛ばす人が多いのですが、いちばん効きます。1球目から全力で前に走らないだけで、ふくらはぎのケガはかなり避けられます。

暑い時期は、のどが渇く前に水分をとってください。夢中になると休憩を忘れます。

帰る前の1分でクールダウン

準備運動が「動かしながら伸ばす」なら、終わったあとは逆です。止めた姿勢でゆっくり伸ばします。使ったばかりの筋肉は縮んだままなので、元の長さに戻してから帰る、というイメージです。

  1. ふくらはぎ:片脚を後ろに引き、かかとを床につけたまま20秒
  2. 太ももの裏:脚を前に出してつま先を上げ、体を前に倒して20秒
  3. 前腕:ひじを伸ばし、手の甲を反対の手で手前に引いて20秒

3か所で1分です。最後の前腕は忘れられがちですが、肘に痛みが出ている人ほど効きます。

反動をつけて伸ばすのは逆効果です。痛気持ちいいところで止めて、呼吸は止めないでください。

痛みが出たときにやること

痛みが出た日は、そこで終わりにしてください。「あと1ゲームだけ」が、いちばん長引かせます。

  • 腫れや熱をもっているうちは冷やす
  • 体重をかけると痛む間は、無理に歩き回らない
  • 痛みが引くまで、プレーは休む
ゆきた
ゆきた

痛み止めや湿布で痛みを消して続けるのは避けてください。痛みの信号が弱まるだけで、傷んだ組織が治ったわけではありません。

受診したほうがよいサイン

次の3つに当てはまるときは、様子を見ずに整形外科へ行ってください。

  • ふくらはぎに、後ろから蹴られたような衝撃があった。つま先立ちができない
  • 腫れが強い、または痛む側の足に体重をかけられない
  • 同じ場所の痛みが2週間以上続いている

1つ目は、アキレス腱を痛めた人によくある表現です。歩けてしまう場合もあり、そのぶん放置されやすいケガでもあります。

この記事は一般的な情報です。持病がある方や、痛みが強い・長引く場合は、自己判断せず医師にご相談ください。

まとめ

  • 痛めやすいのは肘・ふくらはぎ・足首の3か所
  • 肘は、パドルを強く握るほど痛めやすい
  • ふくらはぎは、体が温まる前の急な蹴り出しが危ない
  • 準備運動5分と、軽いラリーからの入りでほとんど防げる
  • 終わったあとは、止めた姿勢で1分伸ばしてから帰る
  • つま先立ちができない、体重をかけられないときはすぐ受診

痛みを防ぐいちばんの近道は、力を抜いて打てるようになることです。その練習の順番は初心者の上達のコツに、運動としての向き合い方は健康効果の記事にまとめています。

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